あるこじのよしなしごと

東京の片隅で、妻と4歳の息子と三人で暮らしています。 ボードゲーム、読んだ漫画・本、観た映画・テレビ、遊んだゲーム、育児について、その他日常などを綴っています。

『はっぴぃヱンド』2巻感想

漫画『はっぴぃヱンド』2巻を読んだので、その感想です。田舎に引っ越してきた主人公が、自身が殺されるループに囚われ、そこからの脱出を図るという作品です。

なお、1巻の感想についても、以下で書いています。

感想

展開が早い! 今巻の前半部分は割と落ち着いたというか、調査パートという感じで淡々と進んでいました。そのため、2巻ではあまり話が進まないかなと思っていましたが、半分を過ぎた辺りから一気に進展した感じです。

ただ、展開こそ早いものの、真相というか、立ち向かうべき存在が強大そうな感じなので、全てが明らかになるまでにはまだ時間が掛かりそうです。そうした意味では、まだまだ布石の段階というところですね。

内容詳細について(ここからネタバレあり)

ここからは2巻の具体的な中身について触れていきます。ネタバレとなりますので、未読の方はご注意下さい。

村の人々に何が起こっているのか?

1巻を読んだ段階では、さやかは自分が狂う可能性も理解した上で意識を制御できているのかと思っていましたが、2巻を読むと、どうもそうではなさそうでした。アカズの家のメモを読んで状況を理解していれば襲わない? とのことでしたね。ただ、さやか本人も確証があって上記のことを発言している訳ではないので、事実は違う可能性もあります

2巻の中で重要な内容として、マイクロチップのようなものの存在が提示されました。「チップが埋め込まれているのかも」という茜の話でしたが、それがアリなら敵(と表現すべきなのか分かりませんが)は最早やりたい放題な気がしますが……。

ただ、いづみが村に存在した記憶を友達が失っていたなどの事実からして、意図的に個々人の記憶に、(おそらくは遠隔で)干渉できるというのは間違いないのでしょう。

しかし、チップが埋め込まれて村人がコントロールされているとすると、不可思議な点もあります。たとえば、さやかが旧保健室を探索していた時に、入口のドアを開けてから10分間は猶予がある事を突き止めますが、チップが埋まっているのなら個々人の居場所くらい把握できそうなものです。でも、さやかが旧保健室の近場に潜伏している際、黒幕側がそれに気づいている節はありませんでした(黒幕は近くにいるさやかは放置し、扉の施錠をしていました)。これは、チップが埋め込まれていても、居場所は把握できないことを示唆しています。

また、そもそも茜やさやかが真相を探ろうというアクションを起こせていること自体が不思議ともいえます。そういったアクションは問答無用で起こさないようにコントロールすればいい気がするのですが……。

それとも、茜やさやかにチップが埋め込まれていないのでしょうか? いやいや、茜は少なくとも本人主観でタイムリープしていますし、さやかも(少なくとも)茜の1ループ目では茜を殺害するように動いています。これらがチップによる影響を受けているのだと考えると、やはりチップは二人にも仕込まれているはずです。

とすると、チップが埋め込まれていてもできることには限度があるのか、それとも二人は泳がされているだけなのか……。いずれにせよ、チップがどういうものかについて、次巻以降での種明かしが楽しみです。

黒幕は誰?

名探偵コナンばりに黒塗りの人が何度も出てきました。これで、タイムリープが単なる自然発生的な超常現象ではなく、人為的に発生、あるいは、自然発生的に起きているとしてもそれをコントロールしている誰かしらが存在することは確定しました。

今巻の途中までは、主人公の姉が怪しさ満載の動きをしていました。ここまで怪しい動きをしているからには逆に黒幕ではないのだろう、と思っていたら案の定、茜らを本当に助けようとしていたようでしたね。ただ、ノーヒントで旧保健室に接近している以上、真相に近い場所にいる、または黒幕側の一員であるなど、単純な味方とは言い切れないですね。

今巻で重要だと感じたのは黒幕が二人(以上)いるというところでしょうか。黒幕の一人から、さやかが目を切っていないにも関わらず、背後から襲われるというシーンがありました。素直に考えれば、黒幕は一人ではないということでしょう。

ただ、この作品は主要メンバーとしての登場人物が少ないため、そこが気になります。理想であれば、黒幕は第一話など物語序盤から登場していることが望ましいです。しかし、黒幕枠が2人だとして、茜やさやかなどの調査側のキャラクター、今回黒幕候補から外れた?ような主人公の姉、連れ去られたいづみ、などを次々外していくと、もう残らないんですよね……。

とすると、一番しっくりくるのは、黒幕は茜とさやかという線です。理屈は全く思いつきませんが、物語として綺麗にするならこの二人が黒幕であり、同時に真相を暴こうとする者であるという構図な気がします。こう考えれば、今後のキーとなるであろう蛇とカエルの絵が旧保健室とアカズの家の両方に出てくること、また、茜の日誌とさやかの根城であるアカズの家がタイムリープによってリセットされないことも何となく繋がってくる気がします。

上記の推測が的を射ているのか、的外れなのか、今後の展開が楽しみです!

東京に帰る理由

1巻を読み終えた時点では重要なのではないかと思っていましたが、今巻では全く話題にあがりませんでした。というか、茜以外の死でもどんどんループ(タイムリープ)は起こっているので、茜が東京に帰る理由の変化については本質的な問題ではない可能性が高まりました。

終わりに 

この作品は、ループ物にありがちな、ゆっくりと情報が出てくるような感じではなく、どんどん新情報が出てくるので読んでいて小気味良いです。

明らかになる事実に対し、それ以上に謎が深まっていくので、先はますます気になるところです。今から3巻の発刊が楽しみです!

はっぴぃヱンド。 2巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

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