「14games」さんのボードゲーム、『スノープランナー』における拡張「NEW SEASON」の紹介。雪山のリゾートホテルを運営し、様々なお客様に来てもらうなどして勝利点を競うゲーム。この記事では特に、拡張版におけるソロプレイの遊び方について言及する。
こんにちは、あるこじ(@arukoji_tb)です。
本記事はボードゲームメーカー「14games」さんの人気ボードゲーム『スノープランナー』のゲーム概要の紹介、とりわけ一人で遊べるソロルールに関する説明、およびそのプレイ記に関する記事となります。
『スノープランナー』とは?
『スノープランナー』はボードゲームメーカー「14games」さんから、kickstarter(クラウドファンディング)にて発表された中重量級のボードゲームです。
kickstarterにてファンディングゴールを50万円に設定してプロジェクトをスタートしたところ、最終的に637の出資者から目標額を大幅に超える約740万円の出資を受け、製作に至りました。
今回ご紹介する「NEW SEASON」は同ゲームの拡張版として、基本同様にkickstarterでファンディングが行われました。こちらもゴール額が100万円だったところ、最終的にはそのゴール額を大幅に超える約1800万円弱の出資を受けて制作が開始され、2025年5月にバッカーの元へ製品が届きました。
一般向け流通についてですが、『スノープランナー』の基本版は現在発売中です。そして、こちらの記事で取り扱っている拡張版は2025/6/13に発売されることが発表されています。
ゲーム概要
ゲームのテーマとシステムについて
このゲームのテーマですが、プレイヤーはスノーリゾートの運営にプランナーとして携わり、ダイス(従業員)をゲームボードに配置することで、雪やクロワッサンなどの資源を得たり、お客様を誘致したり、各種イベントを打ったりなどを行うことで、魅力的なホテルリゾートを作り上げていくというものになっています。
ボードゲームのシステムとしては『アグリコラ』などに代表される「ワーカープレイスメント」に主に該当します。
本ゲームではダイスを用いますが、スゴロクなどのように振ることはありません。ダイスはそれぞれワーカー(従業員)としての役割を持っており、その目の大きさが働き手としての熟練度を示しています。ゲームのプレイ中はこれら従業員のダイスを様々なエリアに配置することで各種リソースの取得やイベントの実行などのアクションを実現していきます。
ただし、各エリアのアクションはより早く行うほど有利だったり、あるいは枠が埋まってしまうと同ラウンド中はもうそのアクションが行えなかったりするため、他プレイヤーの動向を見ながら、どのアクションを打っていくかの取捨選択がゲームのカギとなります。
ゲームの目的について
このゲームの目的を端的に言えば、勝利点をより多く稼ぐことです。そのための主な方法がスノーリゾートへのお客様の誘致になるのですが、ホテルの設備が魅力的でなければお客様はすぐに帰ってしまいます。
そのため、ホテルの設備やイベントを充実させ、魅力的なスノーリゾートを作り上げていくことで、お客様に連泊してもらうことなどが可能となり、それが勝利点を伸ばしていくことにつながります。
各プレイヤーはゲームの開始時、通常版では全10名、拡張版では更に4名追加されて全14名のタレントカードの中から1枚を選びます。このタレントはそれぞれが固有の能力を持っており、たとえばお客様を誘致する力に長けていたり、またSNSを通じた情報発信が上手だったりなど、それぞれに個性があります。各プレイヤーはそうした固有の能力を踏まえ、基本的な指針を立てた上でゲームを開始することになります。
本ゲームは説明書が公開されていますので、今までの説明で内容にもし興味が湧いたようでしたら、以下のリンクから実際の説明書をご覧いただければ、より詳しく正確にゲーム内容を把握することができるものと思います。
■『スノープランナー』説明書リンク → Snow planner - Google ドライブ
ゲームの進め方(ソロゲーム)
本記事はソロゲームについての説明となります。複数人での対戦プレイと基本的なルールやアクションの行い方は同じですが、プレイ感は若干異なるかと思いますので、その点はご了承下さい。
ゲームの進め方について、細かくは後ほどのプレイ記の中で出てくるので、ここでは全体感のみを書きます。
- ソロゲームは通常ゲームと同じく8ラウンドを行ったら終了し、得点計算を行う。
- 各ラウンドは(a)アナウンスフェイズ~(g)清掃フェイズまでの7フェイズで構成されている。
- アクションはダイス(従業員)を各ボードに配置して行う「メインアクション」と、手番を消費せずにいつでも行える「フリーアクション」の2種類がある。
- ソロプレイでは疑似的な対戦相手として「オートマ」を置く。オートマの行動はソロプレイ用に準備されているカードをめくることで決定される。オートマ自身は点数を稼ぐことはなく、プレイヤーの動きを邪魔してくる存在となる。
それでは以下、ソロゲームのプレイ記を記載します。
ソロゲームプレイ記
本記事では『スノープランナー』の中でも特にソロプレイの遊び方に焦点を絞ってご紹介したいため、ルールや基本的事項については説明を端折ることもあるかと思いますが、ご理解ください。
ゲーム準備
ソロプレイ時の準備は通常と若干異なるため、その差異についてを中心に書いていきます。また、下記はダブルレイヤーボードを用いた準備例となるため、版が異なる場合はその点を考慮して参考にして下さい。
まず、ゲレンデボード(全体ボード)の準備について。
・2人プレイ時のセッティングを行います。スノーエリア・レストランエリア・プロモーションエリア・チケットエリア・イベントエリア・ゲストエリアの真ん中のアクションマスをロックタイルで埋め、左・右のみが使えるようにします。
・VIPカードの配置も2人プレイ同様、3人となります。
・勝利点や評価トラックについては自分のコマのみを配置します。オートマのコマは配置不要です。
・手番順トラックにはオートマのコマと自分のコマを置きます。1がオートマ、2が自分です。
・外周の得点トラックの8VPの箇所に自分とオートマ、2人分のダイスを1の目で配置します。
・その他(ゴールカードやプロジェクトカード、ラウンドカードなど)は通常のプレイ同様にセッティングします。
次に、オートマのホテルボードについて。
・オートマは1Pのゲストカードを所持しますが、ゲーム中、オートマについてはホテルを訪れたゲスト数を参照するのみでチェックアウトなどの判定は特にしないため、ボード上に分かるように置いてあればよいです。
・ダイスについては通常は3・1の目の2つのダイスを配置しますが、オートマはダイスの目を参照することが無いので、2個のダイスはどんな数字でも気にしなくて大丈夫です。
・プロモーショントラックを進めるキューブは配置不要です。
・ボード上に配置する必要はありませんが、オートマを操作するために紺のソロアクションカード、赤のソロイベントカード、ソロルール用チップ(-1/-2)を準備します。
※なお、上の画像では-1/-2のチップが写っていません(準備漏れです)。
自身のホテルボードについて。
・2Pのゲストカードを部屋に配置します。ソロプレイはオートマが先攻、プレイヤーが後攻で開始します。
・通常のプレイ同様、ダイスを3と1の目で2つをプロモーショントラックを進めるためのキューブを配置します。
・タレントカード、初期手札を任意の手段で準備します。今回はタレントについては「職人気質」を選択。イベントカードについては拡張における通常のルール通り、8枚引いて5枚を手札とし、残り3枚は破棄します。
最後に、公共事業ボードについて。
拡張で追加となっている公共事業ボードについて、全体説明の画像で写っていなかったので、説明の項が分かれてしまってすみませんが、こちらで合わせて説明します。
・通常の2人プレイと同様に、目標は2つ、ボーナスタイルは3つを準備します。
・なお、ソロプレイでは、4ラウンド終了までに目標を達成できなかった場合、自動的にオートマが先に目標を達成したこととなる点に注意が必要です。
これで準備は完了です。さあ、ゲームを始めましょう!
Low season(1〜4ラウンド)
ラウンド1
(a)アナウンスフェイズ
Low seasonの間は、プレイヤーは各種リソース類を自動で少し貰えます。アナウンスフェイズでは、このラウンドで何を貰えるかがプレイヤーに開示されます。
ラウンド1は「企画会議」。イベントカードが1枚貰えます。ただし、この場ですぐ貰えるのではなく、(c)解決フェイズを迎えた際にはじめて貰える点に注意してください。
(b)メインフェイズ
ゲームの肝となる、メインアクションを実行するフェイズです。上述の通り、先手はオートマから始まります。オートマのアクション時は、ソロアクションカードから1枚引き、それで示されたアクションを実行します。
オートマの一手目は「レストランエリア」になりました。レストランエリアにオートマのダイスを配置した上で、オレンジの窓タイルを獲得します。
窓の配置についてはソロアクションカードにどういう順番に置けばよいかが書いてあります。プレイヤーの配置に影響を受けることもありますが、基本的には中心部から円を描くように置かれていきます。
今回はこちらが全く行動していないので窓を配置しているわけもなく、そのためオートマは中心部にオレンジの窓を置きました。
オートマのプレイが終わり、こちらの最初の手番が回ってきました。まずはアルバイトエリアに1のダイスを配置します。
これでダイスの目が2のアルバイトを雇いつつ、カードを1枚取得できます。取得したカードは「雪像」でした。
カードを1枚取得しつつ、かつ初期の従業員よりも優秀な2の目のアルバイトダイスが得られるこのアクションは、アルバイトを雇用する手間が掛かるために出足が遅くなるデメリットはあるものの、それでも安定して強いアクションという印象です。
さて、オートマに手番が移ります。今度は「プロモーションエリア」のアクションカードを引きました。
た
プロモーションエリアのマスにオートマのダイスを配置しつつ、緑の窓をオートマが獲得し、ホテルボードに配置します。
続いて、こちらの手番。今度はイベントエリアに3の従業員を配置し、イベントカードを1枚プレイしつつ、チケットを1枚取得します。
プレイするイベントカードは「プロジェクトの恩恵」です。プロジェクトカードを1枚でも取得すれば、永続してチケットとVP(勝利点)が得られる効果があります。
詳しくは後述しますが、今回のプレイでは早い段階でプロジェクトカードを取得しなければならないと踏んでいるため、先を見越してこのカードをあらかじめプレイしておきます。
オートマは既にワーカーのダイスを使い切っていますが、こちらはアルバイトダイスが残っているので、まだ手番が続きます。
アルバイトダイスをゲストエリアに配置し、1〜2にいるゲストから一人をホテルに誘致します。
1にいる紫色のお客様を獲得します。このとき、評価トラックの紫の列のキューブを一つ進めます。すると、VPのマークがキューブを進めた先にあるため、1VPを獲得します。外周トラックのVPキューブを1進めます。
新たな紫のお客様をホテルの部屋に配置しました。これで私もワーカーを使い切ったので、ラウンド1のメインフェイズは終了です。
(c)解決フェイズ
(a)アナウンスフェイズで予告されていた報酬を貰います。このラウンドではイベントカードが貰えるんでしたね。
イベントカードを1枚引き、今回は「名物犬」のカードを貰いました。
ちなみにオートマは資源の概念が無いので、この解決フェイズや精算フェイズ、またボーナスフェイズなどで資源を得たりすることは一切無いことを補足しておきます。
(d)精算フェイズ
精算フェイズでは、ホテルに滞在中のお客様およびその滞在日数に応じて様々な報酬を得たり、タレントの能力やイベントカードの効果で報酬を得たりします。
スタート時からホテルにいるお客様はDAY1の報酬欄が空白のため、貰えるものは何もありません。今回は紫のお客様のDAY1での報酬のみを得ます。
報酬はイベントカードと雪ですね。カードは「突貫工事」が手に入りました。
ちなみに、この精算フェイズを迎えた時点で誰もホテルに滞在していない場合には、-3VPのペナルティがあります。そのため少なくとも一人はホテルに来てもらい、ホテルが空になる事態だけは避ける必要があります。
(e)ボーナスフェイズ
ボーナスフェイズでは各種の窓の数が2つ以上の場合に応じてリソースが得られますが、現時点で窓は0なので、何も起きません。
(f)チェックアウトフェイズ
お客様の連泊条件を確認し、満たしていれば日付を一つ進め、満たしていない場合はそこでチェックアウトとなります。
最初からいるお客様は特に条件無しで連泊しますが、紫のお客様はプロモーションが8以上無いと連泊してくれないため、ここでチェックアウトとなります。
チェックアウトとなったゲストカードはチェックアウトの欄に置きます。
(g)清掃フェイズ
最後は清掃フェイズです。ここではゲストカードの更新、手番順トラックの更新、ワーカーの個人ボードへの帰還、またソロプレイの場合はソロアクションカードのシャッフルもこのタイミングで行います。
ゲストカードの更新では、1〜2の2枚を取り除きます。
そして、間を詰めて新たなゲストカード2枚を5〜6に配置します。
手番順トラックの更新については、今回手番順が変動する「頂上エリア」でのアクションが無かったので何もありません。
ゲレンデボード上のワーカーを各個人ボードに戻し、ソロプレイの場合はソロアクションカードをシャッフルして、清掃フェイズは終了です。
これで全てのフェイズが終了しました。最初のラウンドなので各フェイズについて細かく順を追って説明しました。次ラウンド以降はもう少しさくっと書いていきます。
ラウンド2
ラウンド2は「積雪」でした。解決フェイズで雪が一つ貰えますね。
オートマのアクションは「頂上エリア」です。このエリアで相手より高い位置にワーカーを配置することが、清掃フェイズにおける手番順トラック更新の条件です。
オートマの行動としてはそこまで強くないため、プレイヤーにとっては楽な一手です。
私のターン。普段ならアルバイトエリアに行きますが、ここは絶対に雪2が欲しかったので、3の目の従業員をスノーエリアに置きました。
雪2が欲しい理由ですが、それは公共事業ボードの目標達成に関係があります。
ソロプレイでは先述の通り、公共事業の目標を4ラウンドの終了時までに満たさなければ、オートマに上の目標達成を押さえられてしまいます。
今回は「プロジェクトカードを2つ取得」と「いいね(プロモーション値)が11以上」です。この2つを満たす上で鍵になりそうなのが、上のスノーエリアでのアクション時の画像に写っている、プロジェクトエリアの真ん中にある、達成すると1VPに加えてプロモーションを5加算できるプロジェクトカードの存在です。
このプロジェクトカードを取れれば、公共事業の目標であるプロジェクトカード2枚取得&いいね11獲得の両方の達成に大きく寄与しそうです。
手札枚数および既に前ラウンドで取得している資源を考えると、あとは雪2があればプロジェクトが達成できます!
もし先にアルバイトエリアに行って、オートマの次の手番でスノーエリアに入られてしまうとこの計画は瓦解します。スノーエリアのアクションのマスはもう一つありますが、ここはダイスの目に-2の補正を掛けなければならないマスです。よって、ここに3のダイスを置いても1の目での効果しか得られず、雪が1つしか得られません。そうなると、プロジェクトカードを取得するのに必要な雪が足りません。そのため、ここでは雪2を最優先したという訳です。
オートマの2手目は「イベントエリア」でした。この時、オートマ用に用意された赤のイベントカードを1枚引き、その指示に従います。
今回はゲストカードの4〜6の入れ替えです。指示に従い、ゲストカードを更新します。
なお、このオートマが使用したイベントカードは、その使用枚数の状況をゲーム終了時などで参照することがあるので、オートマがイベントカードを使用した事がはっきり分かるよう、表向きで並べて置いておくようにして下さい。誤ってイベントカードの一番下などに移さないよう、注意が必要です。
オートマの手番は全て終わりました。私の次の手番ではもちろんアルバイトエリアへ。カード「連勤」を引きつつ、アルバイトダイスを獲得します。
そして、狙い通りプロジェクトエリアに行きます。真ん中のプロジェクトカードを取るには「左端のマスに3以上の目のダイスを配置して隣接カードを取る」か「真ん中(取りたいカード)のマスに1以上の目のダイスを配置して直接取る」事が必要です。真ん中のマスは-1の補正が掛かりますが、アルバイトダイスの目は2なので、1減算されても1の値となるため、問題なくプロジェクトカードを取れます。
取得する際にはコストとして記載されている雪3・チケット1・カード2枚を支払います。カードで何を供出するかは迷ったのですが、単純にリソースを得られるだけの効果しかないカードを今回は切りました。
プロジェクトカードにより1VPといいね5ポイント分、プロモーショントラック上のキューブを進めます。それにより、クロワッサン1つと緑の窓を獲得できました。
獲得した緑の窓はホテル右上に配置。「職人気質」の追加能力発動を狙っていきます。
この時、窓を置いたスペースに書かれているアイコンに従い、カードを一枚引きました。引いたカードは「口コミ」です。いいねの数に応じてゲストを呼べる効果です。今後いいねを更に伸ばしていけば、良い感じに使えるかもしれません。
解決フェイズおよび精算フェイズを処理します。
まず、リソースの獲得から。ラウンドカードから雪を1つ、お客様報酬でチケットを1つ、ゲストがDAY2にいるので「職人気質」の通常能力により雪を1つ、更にプロジェクトカードを無事取得できたので先に起動させておいた「プロジェクトの恩恵」からもチケットを1つ。合計で雪2、チケット2を得ました。
勝利点については同じく「プロジェクトの恩恵」から1VPのみ得ました。よって、これまで得ていた2VP→3VPになりました。
窓はまだ一つしかないので、二つ以上から考慮されるボーナスフェイズは何もありません。チェックアウトフェイズで連泊条件を満たすお客様をDAY3に進め、更に清掃フェイズも終わらせました。これでラウンド2は終了です。
ラウンド3
ラウンド3は「仕入れルート開拓」。解決フェイズでクロワッサンが1つ貰えます。
このラウンド3で重要なのが何としても8VPを目指すことです。8VPに到達すると、その次ラウンドからダイス(ワーカー)が1つ増えるボーナスが付きます。ラウンド4開始時点でワーカーは3人にしておきたい事を考えると、ラウンド3で8VPまで持っていく必要があります。
ラウンド1や2の時点で8VPを達成するのはかなり大変だろうと思いますが、ある程度資源も入手できてきたラウンド3であれば8VPに到達するのは現実的に可能なラインです。何とか狙っていきましょう。
まずオートマのターンから。今回はスノーエリアに入りました。青の窓を獲得します。
前のラウンドでプレイヤーが緑の窓を配置したので、オートマの配置場所はそちらに合わせるのが優先となるのですが、たまたまオートマの通常の配置で次に置かれるはずの右上の場所に私が窓を配置していたため、結局置く場所は変わらない結果になりました。
私のターン。いつものようにアルバイトエリアに行きます。カード「有名ブロガー」を引きました。
先程、8VPを目指すと書きましたが、その目標を達成する上でとても重要なのがアルバイトダイスを手に入れる事です。理由は後ほど。
さて、続いてオートマのターンなのですが、ここでアルバイトエリアのカードを引きました。しかし、私がこの前の手番で既にアルバイトエリアのダイスを取得済みのため、オートマはもう一度アクションカードを引き直します。
その結果、オートマはプロモーションエリアのアクションを実行する事になりました。アクションマスの左側にオートマのダイスを配置。
そして、緑の窓をオートマのホテルボードに配置します。窓の数は現時点で圧倒的に負けていますね。
このラウンドでのオートマの手番は全て終了しました。ここで私は3の目の従業員ダイスでゲストエリアに入ります。1〜4のいずれかのゲストカードを獲得できるので、3のオレンジのお客様をホテルに誘致します。
ちなみにこの時、本来なら評価トラック上のオレンジの列のキューブを進める必要がありますが、処理を忘れています(後のラウンドで気づいて修正しています)。
ここで、フリーアクション(手番を消費しないいつでも可能なアクション)によりアルバイトダイスを強化します。
このゲームではチケットを消費する事でダイスの目を大きくし、より強い効果を発揮できる従業員に鍛える事ができます。従業員ダイスの場合は現在のダイスの目、アルバイトダイスの場合は現在のダイスの目-1のチケットを消費する事でダイスを強化できます。
かつ、アルバイトダイスの場合は強化した際に勝利点も貰えます。3に上げた時は1VP、4・5に上げた時は2VP、6に上げた時は3VPです。このルールを用いてアルバイトダイスを強化しつつ、8VPに近付くための勝利点を稼ぎましょう。
アルバイトダイスの目は現在2のため、チケットを1枚消費すれば、2→3に強化できます。この時に1VPを獲得できるので、3VP→4VPになります。
続いて、アルバイトダイスを用いてイベントエリアへ。3のダイスなので、チケットを1枚貰いつつ、カード「連勤」をプレイします。
カード「連勤」の効果で既にゲストエリアに配置済みの3の従業員ダイスはワーカールームに戻されるので、もう一度働いてもらうことができるようになります。
そのため、3の従業員ダイスで空いているもう一つのイベントエリアに入ります。ここは-2の補正が入るため、ダイスの目は3→1と解釈され、カードのプレイのみが可能(3の目のダイスだがチケットは得られない)となります。
プレイしたカードは「人気の投稿」。カード左上に記載されている、カードをプレイする条件となる緑の窓はラウンド2の時点で配置しているので、問題なくこのカードをプレイできます。いいねを増やして、公共事業の目標であるいいね11に近付けていきます。
カードの効果でチケット1を、いいねが増えた事で雪1を、それぞれ獲得します。
ラウンド3のメインフェイズが終了しました。解決フェイズと精算フェイズの結果は以下の通りです。
・雪:2→3(職人気質)
・クロワッサン:1→3(解決フェイズ、宿泊報酬)
・チケット:3→4(カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:7(変動なし)
・VP:4→7(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」)
この時点ではワーカー獲得のために狙っていた8VPに1点足りていません。
そのため、ここでフリーアクションによりクロワッサン3つをオレンジの窓にします。そして、ホテルの空きスペースの中で窓を配置する事で1VPを得られる箇所にオレンジの窓を配置します。
これでぴったり8VPに到達したため、ワーカーのダイスを次ラウンドから一つ追加できます!
なお、プレイヤーのダイスが3つになったタイミングで、自動的にオートマのダイスも3つになる点に注意してください。
清掃フェイズをいつも通りに行い、次はワーカー3人ではじめて迎えるラウンド4です。
ラウンド4
ラウンド4は「広告」。解決フェイズでいいねが1貰えます。
ソロプレイではラウンド4終了時までに公共事業の目標を達成できない場合、上の達成項目にオートマのキューブが置かれます。
下の欄は残されているので後から達成しても得点にはなりますが、一位での達成時のみ得られるボーナスタイルも有用なので、ソロプレイにおいてはラウンド4までに一つだけでも公共事業の目標は達成したいところです。
まずはオートマのターンから。イベントエリアにダイスを配置して、オートマのイベントカードを引きます。イベントカードには、一度だけマイナスの補正を掛けるチップを所定の位置に置くよう書かれています。
現在はLow seasonなので、カードのLに書かれているレストランエリアのアクションマスに-1のチップを置きました。次回、このマスにダイスを置きたい場たちは、-1の補正について解除する必要があります。
こちらのターン。まずチケットを3枚消費して、従業員ダイスの目を3→4に強化します。ちなみにこちらはアルバイトダイスの強化ではないので、勝利点を得ることはできません。
目を4に強化した従業員ダイスをプロモーションエリアに配置します。配置したダイスの目は4なので、いいねを4貰えます。すると、いいねが7→11となり、トラック上を進んだことで、緑の窓とチケットをそれぞれ獲得します。
緑の窓は上記のように配置し、配置した箇所にチケットが描かれているためチケットを1枚貰います。
そして、これで公共事業の目標の一つ、いいね11を達成できたので、自分のキューブを目印として置きます。
一位で目標達成をしたので、更にボーナスタイルを確認した上で一つだけ獲得できます。今回は雪・クロワッサン・チケット間での1:1での資源交換を三回まで行えるタイルを選んで受け取りました。
オートマのターン。先程、目標達成のためにどうしてもプロモーションエリアに入りたかったのでアルバイトエリアのアクションは後回しにしたのですが、オートマに先を越されてしまいました。
オートマも勿論アルバイトダイスを使ってアクションを行うので、通常よりも更に1手番オートマのアクションが増えることになります。
自分のターン。ゲストエリアにダイスを配置して、1の場所にいた紫のお客様をホテルに迎え入れます。宿泊報酬で窓が貰えるのはかなり良いですね。
続いて、オートマのターン。山頂エリアでした。あまり影響が無いのでほっと一安心です。
こちらの最後の従業員でプロジェクトエリアに入り、緑のプロジェクトカードを獲得します。この際に置いたダイスの目が1、補正が-2なので、そのままだとダイスの目は-1と解釈されアクションが実行できません。そのため、マイナスの補正を打ち消すために雪をコストとして追加で使います。
雪は+2、チケットなら+1、消費する事でマイナス補正を打ち消す事ができます。ただし、置いているダイスの目以上のアクションを行うことはできません。たとえば、上の例で更に雪をもう一つ使ったとしても、ダイスの目を1+2=3と解釈するというようなことはできないという意味です。
いずれにせよ、これでプロジェクトカード2枚目を取得できたので、ラウンド4以内に公共事業の目標は2つとも達成できました!
ボーナスタイルは、2回まで宿泊客のDAYを+1できる効力を持つものを選びました。
プロジェクトカード獲得時の効果も確認します。カードを1枚プレイと2VPなので、カード「名物犬」をプレイしました。これにより、更にいいねを1獲得します。よって、8→10VP、11→12いいねとなりました。
最後にオートマのアルバイトダイスのアクションです。プロモーションエリアでした。
オートマが緑の窓を確保し、上のように配置しましたが……これはルールミスをしています。本当だったら、私が先程オレンジのタイルを左下に開いているので、オートマの窓も左下に置くのが優先度が高かったです。
全てのワーカーの配置が終わりました。解決・精算フェイズを処理します。
・雪:0→1(職人気質)
・クロワッサン:0→1(宿泊報酬)
・チケット:2→3(カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:12→13(解決フェイズのボーナス)
・VP:10→13(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」)
いいねが13になったので、緑の窓も獲得します。
また、紫のお客様の宿泊報酬によりカード「ライトアップ」を引きました。緑のお客様1名を誰でも誘致できる効果があるカードです。
緑の窓を配置します。このとき、カードを引ける箇所に窓を配置することでカード「予約」を引きました。
そして、今回はボーナスフェイズを迎えた時点で同色の窓が3つ(2つ以上)あるため、これによるボーナスも得られます。緑の窓3つの場合は2VPを得られます。
結果、13→15VPになりました。
チェックアウトフェイズ。連泊条件について、紫のお客様はカードを3枚以上プレイしていればOKなので問題ありません。オレンジのお客様はオレンジの窓が2つ無ければ本来チェックアウトしてしまうのですが、「名物犬」の効果で窓1つまで軽減されるため、特別に連泊してくれました!
清掃フェイズを終えて、ラウンド4は終了です。これでLow seasonは終了し、次のラウンドからはHigh seasonが始まります。
そのため、山頂エリアのタイルを表向きにしました。これにより、ラウンド5以降は山頂エリアにダイスを置いた際の報酬が増えます。
High season(5〜7ラウンド)
ラウンド5
Low seasonまでは解決フェイズにてボーナスが得られていましたが、High seasonからは逆に一定の条件に応じて解決フェイズでコストを支払うことになります。アナウンスフェイズでは、その条件が開示されます。
ラウンド5は「在庫整理」です。雪・クロワッサン・チケットがそれぞれについて4つ以上の状態で解決フェイズを迎えた場合、上限を3にして残りは捨てなければなりません。解決フェイズ時点でこのラインを越えないよう、リソースを管理していきたいですね。
今の手持ちは雪1・クロワッサン1・チケット3なので、普通に行けば超えることは無さそうです。
ラウンド5もオートマのターンからスタートします。山頂エリアなのでLow seasonであればほぼ影響が無かったのですが、High seasonの場合はダイスの置き方やアクションの内容が変わってきます。
今回はダイスを上の方に置き、かつ、既に先手番の場合はイベントカードを1枚プレイします。すると、プレイ済みのイベントカードを戻して再度シャッフルし、そこから一枚引くという効果でした。
新たに引いたイベントカードはゲスト4〜6の更新でした。指示に従い、ゲストカードを更新します。
こちらのターン。急ぎで押さえたいアクションは無いので、アルバイトエリアに行きます。アルバイトダイスを獲得すると共に、カード「ロッカー」を引きました。
オートマのターン。プロモーションエリアにダイスを置きます。そして、High seasonのため窓を2つ配置します。
写真を撮りましたが、ここでも窓の置き方をミスしています。先程、真ん中下の所に緑の窓を自分が配置したので、まずそこに窓を置いて、それから円を描くような順に配置していくのが正しい動きです。そのため、正しく窓が配置されたとすると
🟢 🟢 🔵
🔲 🟠 🟢
🟢 🟢 🔲
という並びになっている状態が正しいですね。
自分のターン。3の目のアルバイトダイスでイベントエリアへ行き、チケット1枚を貰い、コストとしてクロワッサン1つを支払い、「有名ブロガー」をプレイします。
これにより緑のお客様をホテルに誘致し、また現在の緑の窓の数である3いいねを獲得します。これにより、いいねは13→16になり、プロモーショントラック上のボーナスとしてチケットを更に1枚獲得します。
そして、評価トラックの緑のキューブを1つ右に動かすのですが……ここで、ある処理漏れに気が付きます。
紫とオレンジのお客様がホテルにやってきた際に評価トラックのキューブを動かしていなかった事に気付きました。紫のお客様は2人、オレンジのお客様は1人、それぞれホテルを訪れているのに評価トラックが紫1つ分、オレンジが0だったのでおかしいのです。
ということで、このタイミングでまとめて評価トラックを進めました。紫の評価トラックが進んだことでチケットを1枚取得します。これでチケットは6枚に。
続いて、オートマのターン。レストランエリアに入ります。これによりオレンジの窓を2つ確保します。最終的にオートマのホテルの窓は
🟢 🟢 🔵
🟠 🟠 🟢
🟢 🟢 🟠
という形になりました。
自分のターンです。4の目のダイスでスノーエリアに入り、青の窓を獲得します。
獲得した青の窓を配置し、配置したスペースに描かれていた1VPを得ます(15VP→16VP)。
そして何よりこれで、「職人気質」のカードに記載の通りに窓を埋めた事で、追加能力を得られるようになりました。今後、雪を得るごとに追加でクロワッサン1つと1VPを得られるようになります。
オートマは全てダイスを置き終えているので、そのまま自分のターンを続けます。
現在チケットが6枚もあり、このまま解決フェイズを迎えると、3枚まで減らさなければなりません。それはあまりにもったいないので、ここでフリーアクションにより、1の従業員ダイスについてチケットを3枚使い、1→2→3まで強化します。
そして、3のダイスでもう一つのイベントエリアのマスに入ります。-2の補正を受けているので、ダイスの目は3ながらチケットの取得は発生しません。
プレイするカードは「予約」。Room2のお客様がこのラウンドの終わりにチェックアウトする予定なので、そこにすぐ入れ替わるように宿泊する緑のお客様の予約を取りました。
これで全てのダイスを置き終えました。メインフェイズを終えて解決フェイズにいきますが、この時点でリソースはいずれも3以下(雪1・クロワッサン0・チケット3)のため、今回の解決フェイズで行う事は特にありません。
精算フェイズでは以下のようにリソース・VPを獲得しました。
・雪:1→2(職人気質)
・クロワッサン:0→2(宿泊報酬、職人気質の追加能力)
・チケット:3→4(カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:16(変動なし)
・VP:16→19(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」、職人気質の追加能力)
更に紫のお客様の宿泊報酬で青の窓、またオレンジのお客様の宿泊報酬で評価トラック上のキューブを一つ進める権利を得ました。
ここまで取得したプロジェクトカードは共に緑なので、最後の点数計算でそことの掛け算をする評価トラックについて進めておいた方が良さそう。という事で、緑のキューブを1つ進めます。
雪の窓は左上を埋めました。窓を置いた際のボーナスで、カード「リノベーション」を引きました。
そして、ボーナスフェイズ。青の窓2なので雪を1つ、緑の窓3つなので2VPを得ます。そして、雪を1つ獲得したことで職人気質の追加能力により、更にクロワッサン1つと追加の1VPも獲得します。
チェックアウトフェイズ。オレンジのお客様はDAY3まで連泊してくれたので、ここでご帰宅です。そして、その部屋に「予約」で確保していた緑のお客様がやってきます。これにより、評価トラック:緑を1つ進めます。
そのまま、清掃フェイズも行い、ラウンド5は終了です。
ラウンド6
アナウンスフェイズ。ラウンド6は「急な注文」でした。VIPがいない限りは条件を満たさないので、影響はほぼ無さそうですね。
今回もオートマのターンから。スノーエリアに入りました。こちらの雪は充分足りているので、影響は小さそうです。
この時、High seasonかつオートマのホテルの窓が全て埋まっているため、今回はオートマはプロジェクトカードA(左端)を持っていきます。
獲得したプロジェクトカードはオートマのボード上に置いておきます。最終得点計算時などに、プロジェクトカードをプレイヤーとどちらがより多く持っているか?などを参照する場合に、このプロジェクトカードの枚数が重要になってきます。
こちらはいつものようにアルバイトエリアへ。そろそろ正社員として雇ってあげてもいいくらい、アルバイトさんに頼っている状況です。ついでにカード「団体客」を引きました。雪だるまマークのカードを3枚プレイできた場合、最後の得点計算で勝利点を伸ばせるカードです。
続いてオートマのターン、今度はレストランエリアでした。先程のスノーエリアと同じく、プロジェクトカードB(真ん中)をオートマが持っていきます。これでプロジェクトカードの取得枚数はお互いに2つ。あっという間に並ばれました。
ここで持っている4枚のチケット全てを支払い、従業員ダイスを4→5に強化します。
そして、イベントエリアへ。5の目の従業員であれば、一度に2枚のカードをまとめてプレイできるのでとても強力です!
プレイするのは「リノベーション」と「接待」です。コストとして雪1、クロワッサン2を支払います(雪3→2、クロワッサン3→1)。
「リノベーション」の効果でいいねが16→17、勝利点が22VP→23VP。あと緑の窓をホテルの真ん中に配置します。また、「接待」の効果で緑の評価トラックをまた1つ進めます。これで緑の評価トラックは星3の位置までとりあえず到達しました。
続いてオートマのターン。最初に引いたのはアルバイトエリアでしたが、既にプレイヤーが入っているので不発となり、カードを引き直し。
続いて引いたカードがプロモーションエリアで、オートマのホテルの窓が全て埋まっている場合はイベントカードを2枚プレイします。引いたイベントカードはいずれも-1と-2チップを配置する効果でした。
スノーエリアに-1。ただし、左のアクションマスは既にオートマ自身が置いているので配置するのは右のマスです。
そして、ゲストエリアに-2を設置しました。
私のターン。ここで、オートマは既に全てのワーカーを配置しているので、これ以上動いてくることはありません。そのため、絶対に邪魔されない山頂エリアにここで入りました。
山頂エリアは上のマスに入る方がより確実に手番順を早められる効果を持ちますが、上に行くほどおまけで貰える報酬が少ないです。下のマスはその逆で、おまけの報酬こそ多いものの、自分が入った後により上のマスを他プレイヤーに押さえられたら、肝心の手番順で優位を取ることができません。
しかし、今回に限ってはもうオートマは動けないので、入るマスは自由に選べます。という事で、一番下のマスでチケット、勝利点、カードを貰います(チケット0→1、勝利点23→24、カード「マルチリンガルロボット」)
「マルチリンガルロボット」はアルバイトの目を1多く解釈して良いという効果です。アルバイトダイスを自分で使いまくれるソロでは強いですが、できればより早く引けていたらもっと嬉しかったですね。
アルバイトダイスはイベントエリアへ。雪を1支払い、「レスキュー訓練」を実行(雪2→1)。
カード「ナイター営業」を貰いつつ、
山頂エリアに配置済みの従業員ダイスを3→4に強化します。
これでラウンド6のメインフェイズも終了しました。解決フェイズは、VIPがいないので影響無しです。
精算フェイズを迎える前に、公共事業達成時のボーナスタイルを用いて、「予約」でホテルに誘致したRoom2のお客様についてDAY1→3へと一気に移動させます。これで、日付を動かすボーナスタイルは使い切りました。
精算フェイズでは以下のようにリソース・VPを獲得しました。
・雪:1→2(職人気質)
・クロワッサン:1→2(職人気質の追加能力)
・チケット:1→3(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:17→18(宿泊報酬)
・VP:24→29(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」、職人気質の追加能力)
更に紫のお客様の宿泊報酬で緑の窓、また緑のお客様の宿泊報酬でカード「高級レンタルショップ」を引きました。
緑の窓は右下に配置。29VP→30VP。
そして、ボーナスフェイズ。青の窓2&職人気質のコンボにより、雪1・クロワッサン1・1VP。ちなみに写真ではクロワッサンを追加で更に1つ受け取っていますが、ラウンド5のボーナスフェイズでクロワッサンのタイルを1つ受け取っていない事にここで気付いたため、帳尻を合わせています。
そして緑の窓5により、5VPも獲得。
結果的に、雪3・クロワッサン3・チケット3・いいね18・36VPの状態になりました。
写真を撮り忘れましたが、チェックアウトフェイズではRoom1・2のお客様が連泊上限にてチェックアウト、Room3のお客様が連泊でDAY3に進みました。
そして、清掃フェイズ。山頂エリアにワーカーを置いておいた効果により、今回初めて手番順トラックが動きました。ラウンド7はこちらが先手で動けます!
ラウンド7
ラウンド7は「コンサルティング料」。ラウンド5・6はほぼ無傷でしたが、これは影響が大きいですね。既にプレイカード数は9枚以上、かつオートマのプレイ枚数より明らかに多いので順位によるコストも掛かり、チケット4枚の支払いが確定です。とりあえず手持ちのチケットが3枚あるので、支払いに困ること自体は無さそうですが……。
初めての先手アクションですが、絶対に取らないとマズいというアクションは無いので、ここはアルバイトエリアへ。カード「降雪機」を引きました。
オートマはゲストエリアへ。最も点数の高いVIPカードを獲得していきました。こちらとしては緑のお客様を集めていく方針が見えてきたので、勝利点こそ高いもののオレンジのVIPは取られても構わないのでここは問題ないですね。
5の従業員でイベントエリアへ。コスト雪2を支払って「ナイター営業」と「マルチリンガルロボット」をプレイします(雪3→1)。「ナイター営業」の効果によりカードを1枚引く。「プロスノーボーダー」のカードは雪だるまマークが付いており、かつVIPを一人呼べます。コスト雪3は大きいですが、上手く使えればかなり良さそうです。
そして、「ナイター営業」のもう一つの報酬の青い窓をホテルにセット。これでホテルの全ての窓が埋まりました。チケットを1枚獲得します(チケット3→4)
オートマのターンはアルバイトエリア不発からのスノーエリア。窓が全て埋まっているので、プロジェクトAのカードを取得。これでプロジェクトカード枚数は追い越されました。
こちらのターン。まず、ボーナスタイルを使ってクロワッサンを雪に変換します(雪1→2、クロワッサン3→2)
そして、プロジェクトエリアへ。コストを支払い、緑のプロジェクトカードを取ります(雪2→0、クロワッサン2→1、カード2枚消費)。緑のお客様による評価トラックから得られる得点をとにかく伸ばすため、緑を集中して取っていきます。
プロジェクトカードの効果により、1と6にいる緑のお客様と紫のお客様をそれぞれ呼び込み、ホテルボードのRoom1・2にそれぞれ配置します。
緑と紫の評価トラックを1ずつ進める。紫の評価トラックより、1にいるゲストのDAY1の報酬を獲得できるので、チケット1枚とカード「シーズンクーポン」を貰いました(チケット4→5)。
オートマのターン。イベントエリアです。High seasonではゴールカードを取得してきます。全ての窓が埋まっているため、左端のゴールカードをオートマが取得しました。
ゴールカードの取得上限は全体で3枚までなので、取れるのは残り2枚までです。
ここで、残りのワーカーはあと一人……なのですが、ここで驚きのプレイミスをしており、私はここでワーカーを一人残して、メインフェイズを終了していました。写真を見返してみて、まだダイスがワーカースペースに残っている事に後から気付きました。
おそらくですが、自分が先手番で動いたので、オートマが最後のダイスを置いた事で、ラウンド終了と勘違いしたようです。実際にはアルバイトダイスを取るアクションを行なっているので、その分で動きがズレるわけですが。
滅茶苦茶もったいないですが、自らメインフェイズを終わらせてしまっていることは今更巻き戻せません。このまま、解決フェイズに入っていきます。
「コンサルティング料」としてチケット4枚を支払います(チケット5→1)。
精算フェイズでは以下のようにリソース・VPを獲得しました。
・雪:0→2(宿泊報酬、職人気質)
・クロワッサン:1→4(宿泊報酬、職人気質の追加能力)
・チケット:1→2(カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:18→19(宿泊報酬)
・VP:36→43(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」、職人気質の追加能力)
いいねが19になったので、緑の窓を貰います。貰った緑の窓はプロジェクトカードの窓枠へ配置しました。プロジェクトカードに窓タイルを配置すると、家アイコン(プロジェクトカード)の数が1加算される効果があります。
拡張では最後の得点計算で評価トラックの進み具合と同色の家アイコンの掛け算によって得点するパートがあるため、家アイコンの数はできるだけ多い方が良いです。
拡張の導入前は、ホテルに配置しきれない窓は貰っても行き場がありませんでしたが、拡張「NEW SEASON」ではこうしてプロジェクトカードに配置する事で役に立つようになりました。嬉しい改善ポイントの一つです!
ボーナスフェイズ。青の窓3&職人気質のコンボにより、雪2・クロワッサン1・1VP。ちなみに職人気質の追加能力は「雪1につき」ではなくて「雪を1度得るたびに」発動します。なので、雪2を得たとしても貰えるボーナスはクロワッサン1・1VPに留まります。更に補足すると、宿泊報酬で複数の客から雪が貰えた場合、それぞれからの雪の報酬は個別に貰っているため、その個々の獲得に対してそれぞれボーナスが付きます。
緑の窓は6つになったので、ボーナスは最大の7VPを獲得します。
リソースおよび得点の状況は、雪4・クロワッサン5・チケット2・いいね19・51VPになります。
チェックアウトフェイズ。紫のお客様は連泊条件にカード1枚消費が必要なため、さっき貰ったばかりの「シーズンクーポン」を支払います。
清掃フェイズを行い、7ラウンドも終了。残すはいよいよ最終8ラウンドのみとなります。
Fiscal year end(8ラウンド:最終ラウンド)




ラウンド8
初手はアルバイトではなくイベントエリアへ。5の目のダイスでカード2枚プレイが最優先のためです。ここで初手アルバイトに行き、その次でオートマに先にイベントエリアに入られたら目も当てられないので、まず真っ先に飛び込みました。
ラウンド8に入る前にあらかじめ検討してきた通り「団体客」「プロスノーボーダー」を雪4のコストを支払ってプレイします(雪4→0)。
そして「プロスノーボーダー」の効果で5VPの緑のVIPをホテルにお招きします。これにより、評価トラックの緑のキューブも1進み、星4に到達しました。
また、青の窓の数だけVPが加算できる効果もあります。所持している青の窓は3つなので、51VP→54VPになります。
オートマのターンです。プロモーションエリアなのでイベントカードを2枚プレイ。1枚目は、頂上エリアにすぐにダイスを置く効果です。
スタプレをこちらから奪いたいような状況だと、不意打ちのように入られるのは痛いですが、今の状況下では特につらくない、むしろ影響の少ない頂上エリアにワーカーを使ってくれてむしろ助かるという感じです。
イベントカード2枚目は、すぐに次のアクションを行うという、割り込みの効果でした。入られるエリアによってはこちらへの影響が大きい可能性もありますが……。
行き先はゲストエリアでした。既にこちらのホテルは宿泊客で一杯なので、ゲストエリアに用はありません。なので、ほぼ影響は無いですね。
VIPのカードをオートマが獲得しましたが、1ターン先にこちらに動けたため、よりVPの高いVIPをこちらで確保することができました。良かったです。
オートマはダイスを置ききったので、これで全ての行動が終了になります。オートマのメインフェイズ終了時点のホテルボードがこちらです。ゲストやプロジェクトカードは、ゲーム終了時の得点計算で、展開によってはその数を参照することがあります。
こちらはオートマのプレイ済イベントカード。5枚プレイしたことになりますね。こちらも場合により、その枚数を参照することがあります。
ゴールカードにはプレイしたカード(要コストのカードのみ)の枚数を比較するものがありましたが、私はギリギリ6枚なので、プレイ済カードの枚数を参照するゴールカードを取れば、1stの得点が貰えることがここで明確になりました。
続いて、もう邪魔してくるオートマもいないので、のんびりとアルバイトエリアへ。アルバイトダイスを獲得しつつ、カード「従業員育成ミッション」を引きます。説明文を読む限り、ゲーム終盤の今となっては使えなさそうなカードです。
獲得したアルバイトダイスを強化するため、チケット2枚を消費してダイスを3→4にします(チケット2→0)。
アルバイトダイスの目を4にしたので勝利点得て、54VP→56VPとなります。
4の従業員ダイスでチケットエリアへ。現在チケット0枚なので、解決フェイズに備えて確保です(チケット0→3)。
そして、リソースの変換についてあと2回残されていましたが、ここでチケットとクロワッサンをそれぞれ雪に変換します(雪0→2、クロワッサン5→4、チケット3→2)。
最後のアクションはアルバイトダイスです。配置先はイベントエリアの-2補正のマス。目は4ですが、マルチリンガルロボットの効果で4→5として目は解釈されます。これに対して-2の補正が掛かるため、雪を消費して-2の補正を0にします(雪2→1)。
上記により5の目でイベントエリアにダイスを配置しているのと同じため、カードを2枚プレイできます。
プレイするのはもちろん、残り2枚まで取得できるゴールカードです。オートマとの比較で負けることがなさそうな「窓が前後左右で隣接している最大数」と「カードプレイ数(コスト利用)」の2枚のゴールカードを取りました。
それぞれゴールカード取得時に得られる5VPと4VPを計上し、56VP→65VP。
これでメインフェイズのアクションは全て終わりました。
解決フェイズです。まず、支払いが必要なチケット2枚を出します(チケット2→0)。
そして、より得点を稼ぐために雪1を支払うことで、ルーム1のお客様をDAY2→DAY3に進めます(雪1→0)。
最後の精算フェイズです。以下のようにリソース・VPを獲得しました。
・雪:0→1(職人気質)
・クロワッサン:4→5(職人気質の追加能力)
・チケット:0→2(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」)
・いいね:19→20(宿泊報酬)
1・VP:65→78(宿泊報酬、カード「プロジェクトの恩恵」、職人気質の追加能力)
そして、ボーナスフェイズです。窓の数は変わっていないので、前ラウンドと同じく雪2・クロワッサン1・VP1+7。
よって、雪1→3、クロワッサン5→6、78VP→86VPとなります。
最後、フリーアクションによりクロワッサン6個をちょうど使い切って、オレンジの窓2つに変え、まだ空きのあるプロジェクトカード上の2つの枠にオレンジの窓を配置します(クロワッサン6→0)。
※なお、今回は最終ラウンドのためクロワッサン6個を最後にまとめてオレンジの窓2つに変換しましたが、本来のゲーム途中においてクロワッサンからオレンジの窓に変換する事をもう決めているケースにおいては、ボーナスフェイズの前にクロワッサンからオレンジの窓に可能な限り変換して、配置してしまったほうがよいです。理由は、先に一つでもオレンジの窓を増やしておけば、ボーナスフェイズでオレンジの窓の数を参照し、窓が2枚以上であればボーナス取得の対象となるためです。
以上で全てのラウンドが終了しました。あとは最後の得点計算を残すのみです!
得点計算
さて、ゲーム最後の得点計算です。


評価トラックの星の値と自身が保持する家アイコン(プロジェクトカード)の枚数を同色で掛け合わせた値が得点として得られます。
今回、青とオレンジについては一つも家アイコンがないために0点となります。他方、緑については評価トラックが星4、家アイコンについては6つ(窓付きのプロジェクトカードが3枚)とカウントできるため、掛け合わせて24点を得られます。
⑤公共事業目標の得点
公共事業目標の達成度合いも確認します。今回はラウンド4までに両方の目標を達成したので、それぞれ3点ずつ、計6点を得られます。
⑥窓タイルのボーナス
最後に、自分のホテルの全てのマスに窓を最終的に置いている場合、5点を得られます。
最終得点
上記を全て合計した結果、最終的な得点は137点になりました!
評価の基準が説明書に書かれているのですが、スノープランナー拡張のソロでは、110点以上を取れれば優勝(クリア)なので、137点なら上出来でしょう。
点数が伸びた要因ですが、達成すべき公共事業の内容と最初に並んでいたプロジェクトカードの相性が良かったため、プロジェクトの達成に邁進することで公共事業も一気に達成できる状況にあったのが大きかったかなと思います。初期配置の運が良かったですね。
あとは、タレント「職人気質」が純粋に強いと感じました。早めに窓を整えることで、雪を貰う際にクロワッサンと勝利点もあわせて得られる追加効果をとにかく早く得られるように目指すのが大事ですね。そこからはこつこつ勝利点が稼げますし、クロワッサンがこのルートで沢山手に入るとオレンジの窓も量産できるようになります。
最後までソロプレイを終えた時点でのゲレンデボードおよびホテルボードの様子です。
幾つもの施策を打ち、設備やアクティビティを充実させていった結果、沢山のお客様が遊びに来てくれました。このスノーリゾートはこれからも多くの人に愛される施設として、事業を継続していくことでしょう。
まとめ
ゲーム概要の説明やソロプレイのプレイ記などにより、かなりの長文記事となりました。ここまで読んで頂けたのであれば大変嬉しいです!
最後に『スノープランナー』において私が好きな点を列挙します。
■展開の多様さ
ゲーム内の各種要素にそれぞれ特化しているタレントの存在、全ての内容が異なり同じ効果が一つとしてない沢山のイベントカード、様々なゲストやプロジェクトなど、散りばめられた各種要素が織りなすゲーム内容は本当に多様で、高いランダム性があり飽きがこないです。
■システムのシンプルさ・分かりやすさ
多様な展開がもたらされるこのゲームですが、そのシステムはシンプルで、ワーカーをアクションマスに配置する、それだけです。ボードの視認性や説明も程よくプレイヤーの理解を促進してくれるため、遊び方が身につくまでが早いです。
■拡大再生産の気持ち良さ
プレイ記を読んで頂けた方には分かってもらえるかと思いますが、最初はリソースも少ししか貰えませんが、後半になってくると各種カードやタレントの能力も相まって一気に貰えるリソース・VPのが増大していきます。そうしてまた新たにカードをプレイして、更に設備を強化していく。このサイクルが気持ち良いです。
■リソース類をやりくりするパズル性
雪・クロワッサン・チケット・プロモーション値と様々なリソース類がありますが、これらを如何に上手く使って、難局を乗り切るか、優位性を築くか、と考えている時間は良質なパズルに取り組んでいるかのような楽しさがあります。そうして上手く自分の思い通りにリソースを消費し、やりたい事ができた時には、清々しい達成感が得られます。
■ゲームボードやコンポーネントの美しさ・可愛らしさ
私がこのゲームを初めて知った時に最初に惹かれたのは、その美しいゲームボードや可愛らしい各種の資源コマなどの存在でした。ゲームの楽しさに直接寄与するものではないかもしれませんが、実際にコマを手に取り、配置してプレイするボードゲームにおいて、それらが魅力的な造形であることは大切な要素だと感じます。
■ソロプレイが面白い
ボードゲームの中には、ソロモードがあってもどこかチュートリアル的であったり、そのゲーム本来の面白さからやや外れたような仕上がりになったりしているものもたまにありますが、『スノープランナー』のソロゲームは純粋に楽しいです。プレイ中、真剣に考えながら遊んでいるとあっという間に時間が過ぎ去っていて、濃密な時間を楽しめていることを実感します。
また、先ほどパズル的な楽しみがあると書きましたが、複数人でプレイしている時はあまりに長考していると顰蹙を買う可能性もあるのに対し、ソロプレイであればいくらでも悩み、考えられる時間・自由さがある点も良いですね。
更にやり込み要素という点では、基本なら10種・拡張込みなら14種のタレントカード全てを使って110点が取れて、はじめて完全攻略となります。十分なボリューム・やり込みがいのあるゲームだと思います。
■基本版を見事に補完してくれた拡張の追加要素
最後に拡張についてですが、基本版を見事に補完する要素が沢山詰まっていると感じました。ゲーム終盤で完成した窓が余ってしまうことに対しての受け皿となるプロジェクトカードの窓枠。ゲームの中間目標として新たに設けられた公共事業。ゲストの色要素に更に意味付けをした評価トラック。いずれもゲーム上の楽しみが増し、程よく考える観点を増やしてくれた、素晴らしい追加要素です。
ボードゲームの拡張には「追加すると楽しみ方のバリエーションが増える」ものと「追加することでゲームとしての完成度が高まる」ものとがあるかなと思いますが、『スノープランナー』の拡張はまさに後者だと感じました。基本版を楽しんでいる方は今回の拡張を追加すれば、きっと楽しみが増すことと思います。
今回『スノープランナー』の拡張を手に入れて実際にソロで遊んでみて、凄く面白いと思ったので、その楽しさが他の方にも伝わればと思い、ほぼ更新していなかった本ブログですが、およそ一年半振りに新しい記事を投稿してみました。
本記事を読まれた方に『スノープランナー』というゲーム、および、その拡張についての魅力が少しでも伝われば幸いです。
もし興味を持たれた方がいましたら、基本は既に発売されており、拡張の一般販売も間もなく開始されますので、よかったら購入を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、ボードゲーム『スノープランナー』の概要の説明、およびソロプレイのプレイ記でした。