あるこじのよしなしごと

妻・息子2人(2014生:小麦アレ持ち/2019生)と四人で暮らしています。ボードゲーム、読んだ漫画・本、観た映画・テレビ、育児、その他日常等について綴っています。

小麦アレルギーの経口負荷試験について/試験OKの診断が下る(4歳5ヶ月)

ざっくり言うと

小麦アレルギーを持つ4歳5ヶ月の息子について、医師から経口負荷試験の許可が下りる。経口負荷試験を行う事で、アレルゲンへの耐性を獲得できる。初回はアナフィラキシー等を発症する事態に備え、病院で実施する必要がある

こんにちは、あるこじ(@arukoji_tb)です。

本日は小麦アレルギーの息子が経口負荷試験を受けることになったので、その事について綴りました。同じような立場の方の参考になれば幸いです。

なお、本記事の内容を参考として、独自に経口負荷試験を行うのは絶対にやめて下さい。経口負荷試験を実施する場合は、必ず掛かりつけの病院や担当医等に相談の上、専門の医療機関と共に推進するものとして下さい。

息子の状況について

息子は生まれて9ヶ月の際に与えたベビーフードに含まれていた小麦成分に反応し、アナフィラキシーを起こしました。そのまま救急車で病院に運び込まれ、注射・点滴で落ち着きました。

その後の検査で、小麦アレルギーのクラス4(より詳細に書くと、小麦[実]は35.80、ω-5グリアジンは25.90)であることが分かりました。以後、4歳半の現在に至るまで完全に小麦を除去しています。

ちなみに同時に卵のアレルギーもあった(卵白:クラス3/卵黄:クラス2)のですが、こちらは3歳になった際に加熱しての摂食は問題ないと診断され、今では生で食べさえしなければ何ら問題ない状態です。

経口負荷試験とは

経口負荷試験の内容については、上記のページが参考になるかと思います。

ざっくり言うと、アレルギーのある食べ物について少量だけ試しに食べ、症状が発生しなければ、また少しだけ量を増やして食べる。これを繰り返して、対象のアレルゲンに対する耐性を獲得する療法の事です。

もっとも、この試験はいつでも可能というわけではありません。血液検査等でアレルゲンに対する抗体価を確認し、少量であれば摂取しても症状が起きない可能性があるという風に医師が判断していなければ、実施はできません。

うちの息子もこれまで小麦アレルギーの抗体価について、たまに血液検査を病院で受けて確認していました。これまではどんなに少量でも摂取すれば必ずアナフィラキシーが起きるとされるレベルの値だったため、負荷試験は行えませんでした。

しかし先日、4歳半で受けた血液検査でようやく経口負荷試験が行えるレベルの値まで低下したと判断されたために、経口負荷試験を実施できるようになりました。

それまでの検査ではあまり値が下がらなかったため、このままずっと下がらないんじゃないかと不安な気持ちでした。しかし、今回ようやく値が下がったことで、私も妻も少し安堵しました。

経口負荷試験を受けるまでの流れと準備

担当医から説明を受ける

まず、血液検査の結果について先生から説明を受け、経口負荷試験を行える状況になったことを確認しました。

しかし、先生から聞いた情報だと、血液検査の結果からみて今回の試験でアナフィラキシーが起きる可能性はおよそ7割との事でした。正直、結構高い確率だなと思ったのですが、先生曰く、これでもやってみる価値はあるとのこと。というのは、必ずしも検査値通りにアナフィラキシーが発症するかは分からず、実際に食べてみなければどうなるかは実際分からないためです。たとえば、検査値が低くてもアレルギー反応が出る人もいますし、その逆もまた然りです。

医師からみて負荷試験OKだと判断されれば、あとは保護者の判断に委ねられる訳です。うちの場合は、夏頃に妻の第二子出産を控えていることと、そして何よりできる限り早くアレルギーを克服してほしいという思いから、経口負荷試験の実施をお願いすることにしました。

病院の予約を取る

経口負荷試験の初回は病院で行うとのことなので、予約を取りました。先生がいる曜日と施設の空き状況から、来月末での実施が決まりました。思ったよりも大分先ですね。

病院で行う理由ですが、アレルゲンを少量摂取した際に、上述の通りアナフィラキシーを発症する可能性があります。それも、そんなに低くない確率で起きる事態です。そのため、特に初回は病院で実施する事が必須となります。万が一の場合にはそのまま入院する事も。そうならないことを祈るばかりですが……。

初回が上手くいった場合、私たちが掛かっている病院のケースでは、その後は自宅で少しずつ量を増やして与えていく事になるようです。

なお今回、小麦アレルギーの息子に試験で与える食材はうどんです。最初の分量は100mg。つまり、0.1gですね……ほんのちょっぴりですが、これでも息子にとっては摂取すると危ない量なんだなと思うと、改めて愕然としますね。

仕事の休みを調整する

来月末に実施という話で、大分先だなーと感じたものの、結果的にはそれでよかったなと感じています。というのも、実施当日は平日で、かつ病院で半日ほどを過ごさなければならないからです。平日での実施となると、うちは共働きのため、どちらかが休まなければなりません。

妻からは「何かあった時に自分だけでは不安」という声が。確かにそうだなと思い、今回は夫婦二人とも仕事を調整して、その日は一緒に有給を取ることにしました。

まだ期間に猶予があるので、お互い問題なく有給取得の調整がつきました。来月の実施でちょうど良かったです。

当日の流れを確認する

先生から負荷試験の当日、どう過ごすかについても話を伺いました。以下、当日の予定について記載します。

子供の体調管理に気を配る【試験当日まで】

厳密には当日の話ではなく、それまでの対応になりますが、大前提として負荷試験を行う当人(つまり息子)が健康でなければいけません。風邪気味だったりすると、試験は延期です。

そのため、試験当日までの期間は、特に子どもの体調管理に気を配る必要があります。

対象の食物を準備する【朝@自宅】

今回は、息子に与える食べ物について、まず自宅で準備するように医師から伝えられました。と言っても難しい事をする必要はなく、単純にうどんを茹でて、タッパー等に入れて病院に持参すればよいようです。持参する時点では計測は不要で、適当に詰めておけば良いとの事でした。

なお、用意するうどんについては、病院での試験が上手くいった後に自宅で継続して与えることを考慮して、準備するようにとのお話でした。以後、食べさせるであろう製品を試しておいてねということです。

対象の食物を摂取する【朝@病院】

病院に着いたら、自宅から持参したうどんを看護士さんに渡します。すると、今回与える量だけを病院側で計測してくれるとの事です。

息子には病院で計測したそれを食べてもらいます。その後しばらく様子をみて、何も起きないか反応をチェックする事になります。

初回は100mgで試し、30分様子を見ます。何も無ければ続けて1g食べ、また様子を見ます。同じく30分何も無ければ5g、そして10gと時間を空けながら徐々に量を増やしていく事となります。

ちなみに、何か異変が起きてから点滴等するための注射をするのでは、血管が固くなるなどしてスムーズに対応できない可能性があるため、あらかじめ点滴の準備まで行った状態で食べるそうです。

なお、異変が生じた場合はそこで負荷試験は中止となり、症状への対処となります。症状の程度によってはそのまま病院に入院し、翌日帰宅となります。

お昼ご飯(除去食)を食べる【昼@病院】

最後の試験(10gの摂食)から30分経っても特に何もなければ、病院が用意したお昼ご飯を食べます。こちらはアレルゲンの含まれない除去食です。追加で普通に食事をしても何も問題が起きないかの確認ですね。

何も起きなければ帰宅【昼@病院】

最後の試験から4時間以上経っても何も問題が起きなければ、晴れて成功となります。あとはそのまま帰宅して、以降は自宅で少しずつ与える量を増やして耐性をつけて行く試すフェーズに移ります。

 

こうして改めて整理してみると、かなり長い時間を病院内で過ごさなければならない事が分かります。

仮に10時に最初の100mgでの負荷試験を行ったとして、最後の10gまで行えた場合は実施が11時半。そこから4時間何も無ければ終了ですので、スムーズにいっても終わりは15時半となります。

これだけ長いと、息子が飽きてくるのはほぼ間違いないですね……。何かしら、本人が暇を潰せそうな道具を持ち込む必要がありそうです。

この日は、何かあった時に心配という理由で二人とも休む事にしましたが、そもそも何もなくても一人で対応し続けるのは疲弊しそうなので、そういう点でも二人体制にするという判断は正しそうな気がしました。

まとめ

小麦アレルギーの息子に、いつかはケーキやクッキー、うどん、ハンバーガー、パスタを、他の子と同じように食べさせてあげたい。そんな思いで日々育児をしていましたが、いよいよ負荷試験ができるまでになりました。

成功率的には正直微妙なので、今回は上手くいかずにまた来年再トライとなる可能性が高そうとも思っていますが、これまでひたすら値が下がるのを待っていたのみなので、克服への第一歩を踏み出せるのは大変嬉しいです。願わくば、成功してくれたら良いのですが。

以上、小麦アレルギーの経口負荷試験について、実施OKの診断が下った事に関するレポートでした。来月、実際に経口負荷試験を行った際に、当日の様子などに関して、またレポートを書こうと思います。

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