あるこじのよしなしごと

東京の片隅で、妻と4歳の息子と三人で暮らしています。 ボードゲーム、読んだ漫画・本、観た映画・テレビ、遊んだゲーム、育児について、その他日常などを綴っています。

『ぶくぶく(Land Unter)』

ざっくり言うと

毎ラウンド失点に繋がるカードが場に公開され、手札から出したカードの強弱で誰が引き取るかを決める。これを繰り返し、最もライフ(浮き輪カード)が残っていた人が勝者となる。他プレイヤーがどんなカードを出すかを推測し、自分がどのカードを出すかを考える駆け引きが熱い。

こんにちは、あるこじ(@arukoji_tb)です。

カードゲーム『ぶくぶく(Land Unter)』のルール説明とレビューです。

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ルール概要

ゲーム全体の流れ

まず、各人に12枚の手札と、その手札の強さに応じた数の浮き輪カードを配る。

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手札はこんな感じ。カードに書かれている浮き輪のマークの数だけ、浮き輪カードをもらう。そのため、

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上の手札の場合、浮き輪カードは4枚となる(浮き輪マークは4.5個あるが、端数切り捨てのために4個とみる)。

各ラウンドでは皆、手札から一枚ずつカードを出す。その結果に応じてペナルティを受ける人が決まり、その人は浮き輪カードを1枚手放す

これを繰り返し、12ラウンド終了時の浮き輪カード所持枚数によってポイントが決まる。

1セット終了したら、自分の手札を隣のプレイヤーにそっくり渡して、再度12ラウンドを消化する。

これを人数分のセットだけ繰り返して、最終的にポイントの累積が最も高いプレイヤーが勝利する。

ラウンドの流れ

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各ラウンドの最初に水位カードを2枚山札から場に出す。上の画の場合、712となる。

海原に投げ出される羊さんの絵は、なかなかシュールである。

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これを受けて、各プレイヤーは一枚ずつカードを出す。上の例では4人のプレイヤーが、カードをそれぞれ出した形となる。

出したカードの数字が最も大きかったプレイヤーは値が低い方の水位カードを引き取り、カードの数字が二番目に大きかったプレイヤーは値が高い方の水位カードを引き取る。

引き取った水位カードは、そのプレイヤーの前にオープンした状態となる。

ラウンド終了時、最も高い水位カードをオープンしているプレイヤーは、ペナルティとして浮き輪カードを1枚破棄する。

つまり上の例だと、右上のプレイヤーが12の水位カードをオープンしているため、浮き輪カードを1枚破棄する事になる。

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理解の促進のため、次ラウンドの例も挙げる。

次ラウンド、同じく新たに水位カードを2枚場に出す。上は29が場に出た例となる。

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これらに対して、上の画のようにカードが出されたとする。すると、最も高い56のカードを出したプレイヤーが2の水位カードを引き取り、54のカードを出したプレイヤーが9の水位カードを引き取ることとなる。

水位カードをオープンしているプレイヤーが新たに水位カードを引き取った場合、その水位カードを元々の水位カードの上にする(つまり、値が上書きされる)。

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よって、最終的にオープンされている水位カードは上記の通りとなり、浮き輪カードを破棄するのは右下のプレイヤーとなる。

感想

習うより慣れよ

一見して複雑なようで、やってみると、処理自体は簡単なゲームです。そういう点でみれば、ある意味6ニムトに似ているような気もする。

個人的にこのゲームの肝であり、面白いと思う所は、各カードに対する価値判断が局面によって変化する点です。

水位カード。本来なら、極力引き取りたくはないものです。それ故に、手札のカードは高い数値よりも低い数値の方が通常、価値が高い。

しかし、ルール概要説明時の例で挙げたように、高い値の水位カードを引き取ってしまった場合は、その値をより低い水位カードで上書きしたいと考えるようになります。

つまり、数値の低い水位カードについて、積極的に引き取るために、数値の高いカードの方が価値が高くなる瞬間が、必ず訪れるのです。

ラウンド開始時に場に出される水位カード。それを自分は取りたいのかどうか。そして、他プレイヤーは?

この辺の各ラウンドにおける思惑の読み合い、そして、以後のラウンドまで見据えた自身の手札のマネジメント。この辺の算段を考えている瞬間はとても面白く、ある種心地よい焦燥感を覚えます。

手札は天下の回りもの

各種ラウンド内のルールだけでも面白いのに、更に面白さに拍車をかけるのが、手札を同じくして複数セット遊ぶというルールです。

公平性を生むというのは勿論として、「あいつはさっきまでこんなに強い(又は弱い)カードでプレイしていたのか」という思いを抱いたり、「さっきのセットではぶっちぎりの一位を取った手札なのに、このセットでは全然勝てねぇ!」という理不尽さを感じたりなど、ちょっとしたドラマを生んでくれます。

そして何より、カードのカウンティングという要素が入ってきます。

すなわち、今回のゲームで一番数値の高い手札カードの値は何であるとか、その逆に低いカードは何かなどを記憶しておく事です。

上記を記憶しておく事で、数値の高い水位カードが出された場などのいわゆる勝負所において、「このカードを出せば絶対に切り抜けられる!」という確信を得たり、また「あいつはここで強いカードを出すに違いないから、張り合わずに弱い(値が中途半端な)カードを出そう」と損切りの判断をしたり、といった事が出来るわけですね。

ここまで書いた内容を読まれた方は理解されたと思いますが、このゲーム、見た目の可愛らしさに反して、理屈で考えると、なかなかのガチゲーだったりします。

まとめ

感想部のラストでは、このゲームはガチゲーであると書きましたが、じゃあギスギスしやすいかというと、そんな事はありません。

一戦一戦のテンポも良く、深い計算をしたから必ず勝てるという訳でもないため、実際のところはガチっぽい雰囲気は大分薄まります。牧歌的なカードイラストの雰囲気そのままですね。

なので、基本的にはどういった人であっても、懐深く受け止めてくれる良いゲームだと思います。

ただ、多少の計算はした方が面白いとは思います。全く考えずに適当にカードを出していたら、流石に負けるでしょうね。

カウンティングも、せめて最強・最弱の値を押さえるくらいはした方が良いですね。

ちなみに私はカウンティングは普段殆どしないのですが、このゲームでは強いの2枚・弱いの2枚の計4枚くらいは何とか記憶してます。というのは、それくらいはやった方が、勝てるかはともかく、ゲームとして面白いと思うからです。

以上、『ぶくぶく』を遊んでの感想でした。

ぶくぶく 完全日本語版

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