あるこじのよしなしごと

東京の片隅で、妻と4歳の息子と三人で暮らしています。 ボードゲーム、読んだ漫画・本、観た映画・テレビ、遊んだゲーム、育児について、その他日常などを綴っています。

『リトルタウンビルダーズ』

ざっくり言うと

アートワークの通り、全体的に緩めのワーカープレースメント。建物タイルの入れ替えによりリプレイ性も担保。ワカプレの中では気軽に楽しめる。重ゲーに移行する第一歩としても最適。

こんにちは、あるこじ(@arukoji_tb)です。

比較的緩めなワーカープレースメント『リトルタウンビルダーズ』を妻と友人の3人で遊びました。その際のプレイ記と簡単なレビューです。

このゲームは、サークル「Studio GG」さんにて製作された同人ゲームとなります。2017年秋のゲームマーケットで頒布されました。

全4ラウンドを通じて、マップ上にワーカーを配置し、資源の取得または建物を建造・利用する事によって、勝利点を高める事を目指すゲームです。

ルール概要

  • 最初に、全プレイヤーに、プレイ人数に応じたワーカー駒・家駒、3金、そして目標タイル(説明は後述)を配布し、スタートプレイヤーを決定します。なお、スタートプレイヤーは原則ラウンド毎に順番で変わります。
  • 自身の手番が来たら、ワーカーをマップに配置するか、建設のアクションスペースに配置します。
  • ワーカーをマップに配置した場合、その周囲8マスのの数に応じて、を得ます。また、周囲8マスに建物や畑がある場合は、その所有者に1金を支払う事で建物の効果を得ることができます。たとえばを利用すると、を得る効果があります。
  • ワーカーを建設のアクションスペースに配置した場合、必要なコストを支払い、建物をマップ上の空いている箇所に建てます。その際、自分の駒を置くことで、自身の建物が分かるようにします。なお、建設のアクションスペースは他ワーカーがいても利用可能です。

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  • 建物は共通のストックにあるものを早い者勝ちで建てることができます。1ゲームでは12種類の建物タイル+畑タイルを使います。なお、建物タイルは全24種あるため、ゲームの度に変える事で違う展開が楽しめます。
  • 全ワーカーの配置を終えたら、ラウンドが終了します。このとき、ワーカー1人につき、1食料( or or 3金)を消費します。消費できない場合はマイナス点となります。
  • 4ラウンドでゲーム終了です。その時点での建物タイルや目標タイル(各自に秘密裏にランダム配布され、書かれている事柄を達成したら公開する事で得点となる)等によって勝利点を集計します。最も勝利点が高かったプレイヤーが勝利です。

プレイ記

私()と妻()と友人K()の3人でプレイしました。

ちなみに3人で遊ぶ場合はワーカーは4人となります。つまり、全4ラウンドは16手で終了ということになります。展開が早い!

1ラウンド目

最初は建物が無いので、単純に地形から資源を確保しつつ、ひとまず目標タイルの達成を目指すことにしました。

1ラウンド目、自身のワーカーは建設用の資源を獲得→食糧獲得→建設→資源を獲得で終了。

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1ラウンド目終了時の図。まだまだ建物も少なく、寂しいですね。ちなみにマップは表と裏の2面で遊べます。今回は、マップ左下の雪だるまのような可愛い湖を妻が気に入ったので、こちらの面のマップで遊ぶ事になりました。

私はとりあえず「石を3つ以上必要とする建物を建てる」の目標を「石材店」を建てる事で達成。この建物は2金で石2つを購入できます。

しかし、建設に夢中になる中で食料の確保が微妙に足りず、なけなしの所持金3金を放出して何とかしのぐことに。

2ラウンド目

まだまだ食糧難は続きます。これを打開すべく「食料品店」を建設。1金で魚と麦を1つずつ買える施設です。すると、妻から「自分も建てたかったのにー」と非難を浴びました。

しかし、建物タイルは早い者勝ちだし、何より 「お金を扱う建物を建てる」のタイルを達成するためにも仕方なかったのだ……というわけで、二つ目の目標を達成。

妻は代わりに「交易所」を建てました。「木を3つ使う建物」の目標を達成したんだったかな?(うろ覚え) これは、資源2つまでを1:1で好きな資源に変換できる施設です。

Kが1ラウンドで建てた「金鉱」は利用すると2金もらえる施設です。地味な効果に見えましたが、1金所有者に払っても2金になって返ってくるので間違いなくキャッシュが増える点が評価され、広く活用されていました。

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2ラウンド終了時。徐々に町が賑わってきました。Kが建てた「工場」は石2つを支払うと5勝利点を得られるという強そうな建物。

ちなみに、勝利点トラック(マップの外周)のマーカーがかなり進んでいますが、これはルール誤りのためです。目標タイル達成時に公開し、その場でマーカーを進めるというミスを犯していました。本来は目標タイル達成時はその公開のみ行い、それによるポイントはゲーム終了時に計上します(マーカーを進めます)

3ラウンド目

建物が増えてきた事もあり、このラウンド辺りから、1ワーカーによる実入りも大きくなってきます。

私は「パン屋」を建設し、「建物を3つ並べて建てる」の目標を達成。パン屋は麦を4金に変換します。この建設によって私は「食料品店」のすぐ下のスペースにワーカーを配置する事で、自分の建物だけで食料・石・お金を安定して稼げるようになりました。人の建物も使えるとはいえ、やはり自分で建てた建物には愛着がわきますね。

一方、Kは自身の建てた「工場」で勝利点を稼いでいました。(ちゃんと考えたからなのでしょうが)建てられている場所がよく、勝利点を得るのに必要なコストである石2個を山から取得して、そのまま稼働できる形になっているのが利いています。

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3ラウンド終了時。私が満遍なく資源と食糧を集める体制を整える中、妻は「工房」を建てました。「工房」は木2つを勝利点3に変換する施設です。妻はこれで「木を扱う建物を建てる」の目標を達成していました。Kは建物「工場」を使い倒す考えのようで、このラウンドでの建築は無し。

4ラウンド目

いよいよ最終ラウンドです。なお、3人プレイの場合、このラウンドのスタートプレイヤーはこの時点で勝利点トラック最後尾のプレイヤーとなります(そのため、先述の勝利点トラックの進め方についてのルールミスはこの点で影響したといえます)。

さて、勝利点を伸ばすためにも、高得点の建物を建てたいところ。それは皆に共通しているので、互いの手持ち資源を見て、相手がどの建物を建てようとしているのかを見定めます。

私はラウンド開始時点で他の人よりも石の資源を多く保有していた事もあり、「お城」の建設を狙っていました(コスト:石6、価値:建てた周囲の自分の建物数×4点)。しかし、最後に向けての食糧供給や、残っている目標タイルの達成を考えると、「お城」を是非配置したい「食料品店」の下のマス(このマスに「お城」を置けば12点になる)に、どうしても自身のワーカーを置かなければならないと判断できました。ワーカーが置かれている場所には建物を建てる事はできません。しかし、上で挙げた以外のマスに「お城」を建てると、8点止まりと旨みが減ります。なので、自分が「お城」を建てるのは諦めました。

その代わり、とりあえず所持資源をいちはやく石6にし、他プレイヤーが石を増やす意志を削ぎました。石をこちらが先に多めに持つ事で、相手が何か石を必要とする良さげな建物を狙うとしても、私によって邪魔される可能性を想像させたわけです。

この企みは上手くいって、他プレイヤーは石を増やして高コスト建物を建てる考えは捨てて、それ以外の道での得点獲得を模索し始めてくれました。そのため、自身が「お城」の次に建てたかった「教会」(3金を勝利点5に変換)について、特に急がずとも他プレイヤーに奪われる事なく、無事に建設できました。

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4ラウンドのワーカー配置後の様子がこちら。

私()は資源獲得+建物利用を2回(その中で「工場」を利用)、「教会」の建設、「教会」「工房」の利用による得点行動で終了。マップ右側に配置したワーカーで「4つの建物を同時に稼働させる」目標を達成して、これで全ての目標を達成しました。

妻()は食糧稼ぎ、「工場」「工房」による得点行動、「英雄像」(効果なしだが10点と高価値)と「畑」の建設で終了。ちなみに「英雄像」は石4での建設です。私は当初「お城」狙いで石を多く保有していましたが、妻はその狙いが分からなかったため、私に「英雄像」を奪われまいと考え、スタプレの最初の手番で「英雄像」を建てていました。

K()は「工場」による得点行動2回、「畑」の建設、食糧獲得で終了。Kは徹底して「工場」を使い倒す方針を貫きました。ただ、そこで石を消費するために高コストの建物の建設はできず。そこで、余った資源で畑を作り、最後の食糧供給の帳尻合わせに活用した形となりました。

そういえば、この最終局面まで誰も畑を作ってませんでした。道理で、食糧を稼ぐのが何か大変だと思った……。畑はコストも低いし、普通は最序盤に作っていくような気がしますが、何となく皆、効果のある建物を建てたいと考えていたためか、結果的に畑は後回しになってしまっていましたね。

最終結果

こちらが建物による勝利点を計上し、勝利点トラックのマーカーを進めた最終結果です。

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1位…54点:私()、2位…53点:友人K()、3位…44点:妻()という結果になりました。

感想

ワーカープレースメントを手軽に楽しめると評判のゲームですが、まさにその通りでした。マップを模したアクションスペースによって、直観的にワカプレを理解できるめ、ワカプレのゲームが初めての人でも簡単に楽しめます。

ゲームの肝となる建設のアクションが取り合いにならない点も牧歌的で良いですね。ラウンド数が短いので、ここを奪い合いにすると成り立たないでしょうね。

他プレイヤーの建物でもお金を払うと使える点も楽しいです。船・港がテーマのボードゲーム『ル・アーブル』と同じような仕組みですね。建物を皆が競って作る事で、どんどんアクションが増えていき、1手の効果が増していくのは気持ち良いです。マップが徐々に埋まって、ボード上が次第に賑やかになっていく事自体にも、根源的な楽しみを覚えます。

ただ、妻には食糧確保と得点獲得のバランスを掴むのがやや難しかったようですね。結果、ラウンド終了時に飢えることはありませんでしたが、点数で少し伸び悩みました。なお、食糧供給については「うっかり忘れていた」等の理由以外で飢える可能性は少ないと思います。

そんな苦労をした妻でしたが、目標タイルの存在によって、序盤の行動の方針は立てやすかったとも話していました。ちなみにこの目標タイルはいずれも比較的容易に達成できるので、タイルの引き運が勝敗を左右する可能性は低いと思われます。

全4ラウンドとスッキリしている点も受けが良かったです。プレイ時間は初プレイで1時間くらいでした。次回やれば、おそらく40分ほどで終わると思います。ゲーム全体が短いということは、取りも直さず、資源獲得から得点化までのプロセスが分かりやすいという事でもあります。とりあえず建物を建てれば得点になるし、お金も増えます。やるべき事は、とても分かりやすいです。

建物タイルも1ゲームで利用するのは12種のところ、24種も入っているため、建物タイルを入れ替える事でのリプレイ性も担保されています。

良いところばかり書くのも何なので地味ながら気になった点を挙げると、資源キューブは気持ちワンサイズ大きめだと、扱いやすくて嬉しかったです。あと、全色のワーカー・家駒が同じ数ではないのでちょっぴり注意が必要です。

駒の数の件についてもう少し詳しく説明すると、たとえば、今回は3人プレイだったので赤・青・黄の駒を使ったのですが、ここで黒を使おうとすると足りないのです。どういう事かというと、黒は4人プレイで使う数(ワーカーでいうと3人分)だけ入っているため、3人プレイ時には選べないんですね。だから、今回3人プレイで遊ぶ際に誤って黒をプレイヤーカラーに選ぼうとして「ん?」と一瞬戸惑いました。

ただ、上記のコンポーネントの数を増やしたり、大きくしたりという事は商品コストひいては商品価格、また箱の大きさ等に影響するでしょうから、許容すべきかなと理解しています。

また、ほんわかしたアートワークは人によって好みが分かれるところかもしれません。私個人は緩めのワーカープレースメントという本テーマに沿った雰囲気だと思うので、気に入っています。

最後に一応書いておくと、重ゲーを求める人には構造がシンプル過ぎて物足りないでしょうね。あくまで、サクッと遊べるワカプレというのが本作の特徴だと思います。

まとめ

本作を特にお勧めできるのは、以下のような方だと思います。

  • ワーカープレースメントを初めて遊ぶ人
  • 軽ゲーからちょっと複雑なボードゲームへと移行したい人
  • 1時間弱でワカプレを遊びたい人

私自身は、短い時間でワカプレ系のゲームを楽しむ事が出来て、非常に満足できました。シンプルで分かりやすいので、息子ともいつか遊べたら嬉しいですね!

以上、『リトルタウンビルダーズ』のプレイ記と感想でした。

リトルタウンビルダーズ

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