あるこじのよしなしごと

東京の片隅で、妻と4歳の息子と三人で暮らしています。 ボードゲーム、読んだ漫画・本、観た映画・テレビ、遊んだゲーム、育児について、その他日常などを綴っています。

漫画『笑ゥせぇるすまん』第8話「イージー・ドライバー」感想

漫画『笑ゥせぇるすまん』第8話の感想です。

感想の性質上、展開やオチなどに多々言及することになるため、ネタバレ多数になります。ご注意下さい。
他方、あらすじの紹介が主眼ではないので、話の枝葉末節は記載しないつもりです。そのため、本記事を読むだけでは物語の内容は分からない可能性があることも、ご了承下さい。

第8話「イージー・ドライバー」

お客様について

サラリーマンの浦成平一です。ちなみに、名字の「うらなり」という言葉には「顔色が悪く元気がない者」という意味がありますね。

ちなみにこの浦成さん、同姓同名で容姿も似ているお客様が他の話に出てきます。第29話の『安心カプセル』という話なのですが……それについてはまたそのお話の感想を書くときに言及しようと思います。

浦成は小学生の息子に請われ、車の免許を取ろうと自動車教習所で奮闘している際に喪黒さんと出会います。

しかし、あまり運転に適性はないようで、陰湿な教官に馬鹿にされています。最後のコマでは涙まで流してますね。可哀想です。

最近だとSNSで拡散とかされるのも怖いでしょうから、自動車学校の教官もクレーム等付けられないよう、警戒していたりするのでしょうか?

ちなみに私が免許を取得したのは10年以上前でした。そのときは合宿で取ったのですが、さほど嫌な教官はいなかったです。

漫画が連載されていた当時は、横柄な教官とかも実際に多かったのかもしれませんね。浦成との会話の中で喪黒さんは

教官は教官で、運転技術はともかく人にものを教えるにふさわしい人格をもっている人は極めて少ない!

と言い切っています……。何というか、こういう言説が許される辺りは時代ですね(笑)

喪黒流・運転練習術

喪黒さんのレッスンを受けて免許取得を目指す事になった浦成。喪黒さんは浦成のために何とベンツを調達してきてくれます! そして、免許が無くても走れる空き地で練習を開始します。

喪黒さんは浦成に細かい運転技術は教えていないようですが、いくらぶつけても構わないから、鷹揚に運転してみなさいと伝えます。

いいですか、いくら高くても車は物です。物をあまり大事にしたり執着しすぎることは、人を軽く見るもとになるのです。

喪黒さんが浦成に送る言葉はなかなか深いですね。しかし……。

壊しすぎ。果たしてどれだけぶつけたらこうなるのか……。

個人的にイラッときたのが、確かに喪黒さんは壊してもいいと言ってくれたものの、謝ったすぐその後に

それじゃ明日は退社後七時にお願いしたいんですが

と浦成が言っているところ。

漫画の表現だし、そんなペコペコ謝っているシーンばかり入れても仕方ないしというのは頭では分かっているものの、それにしても、こいつ悪い意味で切り替え早すぎだろと読んでいて無性に感じてしまいました。最初は可哀想な印象だったんだけどな……。

スーパースカッとタイム

さて、翌日七時に浦成と待ち合わせしていた喪黒さんですが、遅刻してきます。その理由は?

何しろ適当な車が……いやー、車が混んでましてねえ

なんか面白いことになってきました。

そして今日も訓練で車を壊しまくる浦成さん。最後は狭い道の間に車を挟み込んでしまった所で訓練終了です。

ここまでくると逆に凄い。

その後、魔の巣で喪黒さんと飲んだ浦成さんは……。

嫌な予感しかしない。そして、喪黒さんがこの隙を逃すはずもなく……。

いつも通りに車を「調達」する喪黒さん。そして、これがまさかの浦成さんをイジメていた教官の車というナイスな展開。その後の詳細は割愛しますが、大方の予想通りです。

気弱ながら傍若無人な浦成と、陰湿な言動を飛ばしていた教官に対し、まとめて破滅をもたらす喪黒さんの姿には、ある種の爽快感すら覚えます。

アニメ版との差異

この話で気になったのは教官の態度を非難する喪黒さんの言動でした。アニメでもそんなこと言ってるのか? と思って観てみたところ、やはり教官の人格云々というコメントはカットされていました。自動車教習所の教官の人からのお叱りを警戒したのかもしれません。

また、教官による浦成さんイジメの描写もなくなっています。エンストでアクセルを踏む浦成さんに怒鳴っている所は残っていますが、その後の陰湿な言動が無くなっていました。

しかし、そうなると、ラストで浦成さんが教官の車を拝借するシーンはどうなるのか? あそこは浦成さんがイジメに遭っていたからこそ、それに対する報復的な小気味良さが生まれる場面です。それなのに、何も悪くない教官の車がいきなり乗っ取られるのは……と思っていたら、そこもきちんと変わっており、教官の車は浦成さんに乗られずに済むのです。その代わり(?)、喪黒さんが調達してくる車が大型トラックに変わっていました。

この回は多くの人が人生で一度は接点をもつ運転免許取得というネタだけに、内容が多少身近に感じられました。アニメ版との差異の比較もなかなか面白かったです。

以上、『笑ゥせぇるすまん』第8話の感想でした。